中小企業診断士受験生は要チェック!

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中小企業診断士の試験対策

知ってた?養成課程で中小企業診断士2次試験が免除できるってこと

知ってましたか?
養成課程で中小企業診断士2次試験が免除できるってこと

というわけで、タイトルの通り今回の記事は中小企業診断士2次試験を免除できる養成課程についてお話ししていきたいと思います。

中小企業診断士試験において2次試験というのは最大の山場であることは間違いありませんし、それを免除できるというのは何とも嬉しいことですよね。

ただ、中小企業診断士の養成課程にはウマイ話だけではなくデメリットもありますので、その辺りも余すことなく解説していきたいと思います。

養成課程を受けようか迷っておられる方はぜひ参考にしてください!

診断士試験における最大の難所は2次記述式試験です!

冒頭でも触れましたが、中小企業診断士試験において2次試験というのは最大の山場であることは間違いありません。

この資格試験に取り組んでいる方、取り組もうと下調べ中の方であれば、2次記述式試験が最大の難所であるということに異論はないでしょう。

「へー、そうなの?2次試験っていうことは、それ以外にも試験があるの?」という方のために、まずは簡単に説明しておきますね。

中小企業診断士試験はマークシート式の1次試験に始まり、1次試験に合格すると2次記述式試験、さらにそれに合格して2次口述式試験に合格、というプロセスを経ることで最終合格ということになります。

簡単にいうと、3回合格しないと中小企業診断士になれないということです。

しかも1次試験に合格した年とその翌年しか2次記述式試験へのチャレンジは認められておらず、2次試験で2回不合格を食らってしまうともう一度1次試験からやり直してね、というわけで、人にも環境にも(?)優しくない試験制度となっています(笑)

2次記述式試験が内容面でもっともむずかしいことに加え、合格率も低く設定されていますので、2次試験に失敗した後にあらためて1次試験をやり直すという事態に直面し、心を折られる受験生が多発しています。

中小診断士2次試験をパスできる養成課程とは?

さて、ではここから本題です。

そんなスパルタな中小企業診断士2次試験ですが、実は試験自体をパスできる仕組みが存在するのです。

それがタイトルにもある中小企業診断士養成課程で、この養成課程を修了さえすれば、診断士2次試験の記述式、口述式の両方が免除されます。

さらにさらに、診断士試験の最終合格後に経営診断業務に15日以上従事するか、それに代わる実務補習の受講が登録要件となっていますが、そちらも免除!

まさに至れり尽くせりな制度です。

以下の図①:中小企業診断士登録までの道のり(試験パターン)と図②:中小企業診断士登録までの道のり(養成課程パターン)を比較すると、その近道っぷりがよくわかりますね。

図①:中小企業診断士登録までの道のり(試験パターン)

図②:中小企業診断士登録までの道のり(養成課程パターン)

内容としては、独立して活躍している中小企業診断士から授業を受けたり、実習として企業に出向いて実際にコンサルティングを行ったりします。

資格取得前に、実際の現場感覚を味わえるというのは非常に大きな魅力ですね。

中小企業診断士の資格は取得したい、でも試験制度を知ってテンションが下がっている方は、中小企業診断士養成課程という道があることを知っておいてください。

なお、マークシート形式の1次試験は免除対象となっていない点にはご注意ください。

中小診断士養成課程はどうやったら受講できる?

中小診断士養成課程は申し込めば誰でも受講できるものではなく、書類審査と面接を経て選ばれた方のみが受講できます。

また、当たり前ですが中小企業診断士1次試験に合格していることが必須になります。

それでは、書類審査と面接についてもう少し詳しく見ていきましょう。

書類審査について

書類審査は養成課程を入学希望する時の最初の関門です。

申し込みをする機関によって必要な書類は少々変わりますが、主に以下のようなものが必要になります。

  • 受講申込書
  • 推薦書
  • 履歴書
  • 身上書
  • 審査資料(小論文等)
  • 受付票・面接票・写真票
  • 1次試験合格証書のコピー
  • 受付手数料を振込んだことを証する書面

繰り返しになりますが、必要書類は申し込む機関によって変わりますので、必ずその機関のホームページにてご確認ください。

面接について

書類選考を通過したら、お次は面接試験です。

こちらの面接試験で問われるのは中小企業診断士としての資質があるかどうかという点。

以下の6つの視点からその資質を判断するという旨を、中小企業庁が公表しています。

※スマホの場合、一覧表は横にスライドできます。

■養成課程面接審査の評価項目
評価項目 評価項目の視点
受講動機 研修の趣旨を理解しているか
協調性・コミュニケ-ション能力 面接時の質問に対する回答が適切か
コミュニケーション面の問題がないか
積極性・態度・表現力 面接時の態度等の姿勢が適当か
健康 健康面の支障がないか
資金 受講料以外の合宿費、生活費等の懸念がないか
研修への専念度 全研修日程出席可能か
ダブルスクール、アルバイト等の予定がないか

参考:受講生の選考要領|中小企業庁

上記のような資質を問われますので、この辺りをしっかり頭に入れて面接に挑みましょう。

なお、面接員は3名で構成されます。

中小企業診断士養成課程の倍率は?

中小企業診断士養成課程を受講するには書類審査と面接による選考を通らないといけない。

そうなると気になるのは倍率ですよね。

実は、各機関において中小企業診断士養成課程の倍率というのは公表されていません。

が、実際試験に挑まれた方のお話を聞いていると定員割れということはほぼなく、2倍~3倍は見ておいた方がよろしいかと思います。

それでも、中小企業診断士試験の最終合格率と比較して現実味のある倍率になっていることは間違いありませんので、申し込む価値は十分あるでしょう。

中小企業診断士養成課程の一覧

養成課程実施機関は全国に15拠点あり、それぞれの実施期間および費用等を一覧にまとめてみました。

■補足1:

↑上記アイコンがついている期間は教育訓練給付制度が利用可能です。

■補足2:
スマホでご覧の場合、一覧表を指でなぞってもらったら横にスクロールします。

■補足3:
2022年3月時点の情報になりますので、必ず公式ページにて最新の情報をご確認下さい。

■中小企業診断士養成課程の一覧
実施機関名 期間 費用(概算) 募集人数
中小企業大学校東京校 6ヶ月(平日) 235万円 40名
法政大学 1年(平日) 259万円 20名
公益財団法人 日本生産性本部 6ヶ月(平日) 264万円 12~48名
株式会社日本マンパワー 1年(平日夜間・土曜) 275万円 24名
栗本学園(名古屋商科大学ビジネススクール) 2年 376万円 18名
一般社団法人 中部産業連盟 1年(平日夜間・土曜) 242万円 24名
東洋大学 2年(平日夜間・土日) 227万円 24名
千葉学園(千葉商科大学) 2年(土日) 218万円 28名
兵庫県立大学 2年(土曜中心) 137万円 16名
城西国際大学 2年(平日夜間・土曜) 177万円 16名
一般社団法人 福岡県中小企業診断士協会 2年(平日夜間・土曜) 242万円 12名
札幌商工会議所 6ヶ月(平日) 204万円 24名
日本工業大学 1年(平日夜間・土曜) 230万円 不明
大阪経済大学 1年(平日夜間・土曜) 204万円 18名
関西学院大学 2年(平日夜間・土曜) 279万円 16名

繰り返しになりますが、それぞれの機関の詳細情報は公式ホームページで必ず確認して下さいね!

養成課程におけるメリットとデメリット

中小企業診断士試験における最大の難所、2次記述式試験は「中小企業診断士養成課程」を修了することで免除されることを確認しました。

とっても魅力的な制度であることは間違いないですが、何から何までウマいことばかりというわけではありません。

ここからは養成課程のメリットとデメリットを確認していきましょう。

養成課程のメリット

  • 確実に資格を取得できる
  • 診断士仲間ができる

まず、養成課程の最大のメリットとして確実に資格を取得できるという点が挙げられます。

100%合格が約束されるわけですから、本気で中小企業診断士資格を取得したい方にとっては何よりのメリットといえるでしょう。

合格率20%程度の2次記述式試験に苦しむ日々から解放されます。

あと、診断士仲間ができるという点も見逃してはいけないメリットです。

人脈ってとても重要です。養成課程というのは通学した上で実施されるため、同期の中小企業診断士とのコネクションが自然にできあがります。

通常は中小企業診断士になってから各種のお仕事や研究会への参加を通じてコネクションを構築していくものですが、養成課程出身の中小企業診断士は登録時点ですでに数十人の同期診断士とコネクションが構築できています。

中小企業診断士が取り扱う分野は非常に多岐に亘りますので、それぞれの武器を持ち寄って協業することも多いです。診断士間のコネクションは独立開業時の大きなアドバンテージといえます。

養成課程のデメリット

  • 長時間拘束される
  • 学費が高い

一方、デメリットとして真っ先に挙げられるのは長時間拘束されるという点です。

養成課程というのは通学の上で受講することになります。

結果、他の受講者とリアルな関係性を築けるわけですが、その受講時間中は当然ながら自由な時間とはなりません。

養成課程を終えるスケジュールにもよりますが、6ヵ月~2年は養成課程とお付き合いすることになります。

期間にバラつきはありますが履修する単位数は同じですので、平日フルタイムコースで6ヵ月、平日夜間と土日コースで2年というスケジュール感になります。

サラリーマンであれば平日コースの選択は難しいでしょうから、平日夜間と土日コースを選択することになり、養成課程期間中は休日もゆっくり休めないライフスタイルになることでしょう。

もう1点はシンプルに学費が高いという点です。

一部の公立大学が主催する養成課程を除き、大体200万円以上の費用がかかります。結構な金額ですよね。

中小企業診断士資格をなんとなく取得してみたい、という人にとってはちょっと出しづらい金額といえるのではないでしょうか。

逆に、中小企業診断士を取得してガッツリ稼ぎたい!という方にとってみれば、不合格になるリスクを確実に排除できますので、検討する価値は大アリです!

デメリットをまとめると、時間やお金に極端に制限がある方はやめておいた方が無難といったところでしょう。

診断士養成課程の口コミは?

ここまで診断士養成課程ついて解説してきましたが、実際に受講された方の口コミなんかも気になりますよね。

そこで、診断士養成課程を実際に受講された方のツイートをいくつか抜粋してみました。

上記の通り、大変さもあるがそれ以上に得るものが大きいという評価をされている方が多いですね。

「大変」という字は「大きく変わる」と書くので、自身のスキルアップという意味でもおすすめできると思います。

まとめ

今回は中小企業診断士2次試験に100%合格する裏ワザとして、中小企業診断士養成課程についてご紹介いたしました。

受講時間の都合から自由時間に制約をうけたり、高額な受講料を支払わなければならないというデメリットも確かにありますが、その一方で確実に2次試験を突破できるというメリットは非常に大きいものがあります。

はじめに触れたとおり、診断士試験は2次試験に2度失敗するとふりだしに戻されます。

加えて2次記述式試験がこの試験最大の難所であるという、非常にイジワルな仕組みにもなっています。

中小企業診断士を少しでも早く取得し、資格を活かしてお金を稼ぎたい!と考えている方にとっては、不合格により資格取得が1年遅れるというのは非常にもったいないことだと思います。

自分のライフプランにおいて、中小企業診断士をどのように位置づけるかを考えてみることをオススメします。

その結果、診断士業務をコアにした仕事をしていくのであれば、養成課程での資格取得には十分なメリットがあると思います。

あっ、ただし1次試験の合格は免除できませんので、そこはしっかりと乗り切ってくださいね!笑

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  • この記事を書いた人

TaTTa

令和元年度中小企業診断士試験合格者。合格率4%台といわれる診断士試験を完全独学で一発合格しました。このサイトでは、私なりの診断士試験攻略方法を全力でご紹介いたします!真剣に取り組まれている皆さんが、無事に合格できるようにバックアップいたします!

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