中小企業診断士の通信講座は様々なものがありますが、受講料ひとつ取ってみても高い講座から安い講座までかなり幅広く世に出回っています。
一般的に「高いモノは質も良い」「安いものは質も悪い」という考え方がありますが、本当にそうでしょうか?
実際、私自身が簿記2級やFP2級などの資格を通信講座で取得しましたが、安い受講料でも質が良い講座は存在します!
そこでこの記事では、各資格学校の受講料が適正か判断するためのポイントを5つに分けて解説したいと思います。
中小企業診断士の通信講座選びに迷われている方は、ぜひこの記事の内容も参考にしていただければと思います。
ポイント1:資格学校の運営方針を確認しよう!
まず、受講料が適正か判断するためのポイントのひとつとして、その資格学校の運営方針をチェックしておきましょう。
どういうことかと言いますと、例えば広告を一切打たないような資格学校があったとすれば、その分他社よりも広告費用が浮きますので、受講料を安く設定できるわけです。
今はホームページや無料資料請求で各資格学校の特徴も把握できるようになっております。
事前に資格学校の全体像をある程度把握しておけば、必要となる運用コストなどもなんとなく分かってくるかと思いますので、まずは適切な受講料設定になっているかどうかを確認してみましょう。
主な運用コストとしては以下のようなものが挙げられますので、このあたりをひとつずつ見ておきましょう。
また、講師やスタッフの人件費についても、大手資格学校や通学講座を取り入れている学校なんかはコストがかかりますし、逆に通信講座専門で運営しているような学校はこのあたりをガッツリ削ることも可能なので、受講料も安いモノが多いです。
これは教室や事務所の賃料という点でも顕著に出てきますね。大手資格学校のTAC(タック)や資格の大原、LEC東京リーガルマインドあたりは通学講座も開講している資格学校の大手企業ですので、その分受講料が高く設定されているのも頷けます。
あとは、教材を自社制作しているかどうかもポイントです。
自社で教材を作成するということは、制作に関わる人件費もかかりますし、部分的に外注するところもあるでしょうから、費用もかかりがち。
逆に、市販教材を使用しているところはこれらの制作費用がカットできますので、市販教材を使っているのに受講料が高めの設定であれば「もっと下げられないのかなぁ。。」と疑った方が良いですね。
このように、上記の点を確認しておくだけでも、その資格学校の受講料が適正なのかぼんやり見えてくると思いますので、事前に資料請求やホームページを確認するなどしてみる事をおすすめします。
ポイント2:テキストや講義教材の提供方法は?
テキストについては上記のポイントでも少し触れましたが、自社制作していればその分コストがかかりますので、受講料も高くなりがち。
逆に市販教材なのに受講料が高いのであれば、それはちょっと注意しておきたいところです。
しかし、テキストに関して言えば多少受講料が高くなったとしても、自社制作しているものの方が良いと思います。
これはあくまでも管理人の独断と偏見ですが、市販教材を使っている学校は、あまりその講座に力を入れていない可能性が高いんじゃないかと思うんです。
まぁ悪く言ってしまえば「力はそんなに入れないけど、市販のモノを使えばかたちにはなるから一応講座を出しておこう」的な(笑)
あくまでもこれは私個人の主観ですので、完全にこの考えを真似していただく必要はないのですが、実際テキストのクオリティを見てみても、自社で本腰入れて作られているものの方が色々な配慮が見えるのでオススメです。
で、講義教材の提供方法によっても受講料は変わってきます。
提供方法は主にWEB、音声、DVDの3つになるかと思いますが、この中でDVDだけは有形になりますので、受講料が高くなるものが多いです。
ただ、受講料が高くなる分、DVDだと半永久的に保存が出来るという強みもありますので、このあたりはご自身がどう判断するかで変わってくるかと思います。
テキストなどの講義教材のまとめで言えば、ここは通信講座で一番大事な部分なので、多少金額が高くなっても質の良いものを選ぶべきだと思います。
当サイトでは、テキストや講義教材で見ておくべきポイントをまとめた記事も出しておりますので、こちらも是非参考にして下さい。 中小企業診断士の通信講座を選ぶ際、使用されるテキストについて事前に確認しておくべきです。 なぜかと言うまでもないと思いますが、そのテキストを使って診断士試験の合格を目指すわけですから、自分に合っていな ... 中小企業診断士の通信講座を選ぶ際、使用される講義教材について事前に確認しておくべきです。 説明するまでもないかとは思いますが、選んだ講座の講義教材を使って診断士試験の合格を目指すわけですから、自分に合 ...
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ポイント3:学習カリキュラムをチェック!
講座の学習カリキュラムについても、事前に確認しておくことで受講料が適切か判断できます。
たとえば、以下の3つの講座があったとします。
ですので、単純な受講料の安い、高いだけで判断するのではなく、カリキュラムの内容もそれぞれ見比べておくべきです。
あと、1科目だけ、とか2科目だけ対応とかの講座よりも、全科目パックになっているものの方がお得な場合が多いので、「7科目中2科目は得意分野だからなしでいいや」と考えるのではなく、少しの金額差なのであれば全科目対応のものを申し込んでおいた方がいいと思います。
いくら得意だと思っていても、実際に講義を受けてみたら全く解釈が違ったというパターンもあります。
そういった根本からの間違いは科目毎に最低点が決められている中小企業診断士試験においては致命的ですので、そういった側面からも全科目対応のものをオススメします。
ポイント4:サポート内容の充実度
サポート内容については、内容が充実していればいるほど受講料は高くなる傾向にあります。
特に、通学講座も開講しているような資格学校の場合は、サポートにあたる方の人件費も確保しなければいけないので、自ずと受講料が高くなりますね。
で、気をつけておきたいのが、「サポートの数が多い=サポートの質も良い」というわけではないという点です。
「サポートの数はめちゃくちゃ多いけど、実際に自分が使いそうなサポートは2つくらいしかない。。」ということもよくありますし、それなのに受講料が高いとなれば本当に無駄ですよね。
本質としては、「自分に必要なサポートがあるかどうか」という部分が大事なので、必要最低限のサポートが揃っていれば良いでしょう。
以下の記事で、通信講座でよくあるサポート内容をまとめておりますので、こちらも参考に読んでみて下さい。 中小企業診断士の通信講座を検討する際に色々と見ておきたい部分はありますが、その中の1つに受講生サポートが挙げられます。 受講生サポートと一口に言っても様々な種類のものがありますので、特に初めて通信講座 ...
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ポイント5:割引制度や合格お祝い金などの有無も見ておこう!
最後のポイントは、「割引制度や合格お祝い金などの有無」です。
基本となる受講料は高くても、割引制度や合格お祝い金などを適用させればめちゃくちゃ安くなる講座というのも実はあります。
割引制度に関しては、固定の割引制度もあれば期間限定の割引制度もあります。
固定の割引制度はホームページを確認すればすぐ分かりますが、期間限定の割引制度は毎日ホームページをチェックするわけにはいきませんので、メルマガ登録しておくのも一つの手ですね。
そうすれば、期間限定のお得情報だけでなく、学習に役立つ情報なども見ることが出来ますので、一石二鳥です。
あと、合格お祝い金制度については、金銭面で助かるのはもちろんですが、合格へのモチベーションが維持できるというのもひとつのメリットですので、こういった制度もうまく活用していきたいですね。
以下に、合格お祝い金制度がある講座をまとめてみましたので、こちらも参考にして下さい。
合格お祝い金制度がある講座
- アガルート → 2次試験合格時全額返金&30,000円進呈
- スタディング → 2次試験合格時10,000円進呈
- クレアール → 2次試験合格時50,000円進呈
- フォーサイト → 2次試験合格時Amazonギフトコード最大2,000円分進呈
- LEC東京リーガルマインド → 2次試験合格時20,000円進呈
まとめ
ここまで、通信講座の受講料が適正か判断するうえで大事なポイントを5つ挙げてご紹介しましたが、これらの内容をすべて確認するとなると面倒だと思われる方がほとんどでしょう。
私も邪魔くさいですもん(笑)
ただ、面倒だと思いますが、これやっておくと受講料高い割に質が伴ってない講座を候補から排除できたり、「あれ?この講座、受講料安いけどクオリティ高いじゃん」と、良質な講座に出会える可能性も高くなります。
中小企業診断士の通信講座はそんなに安いものじゃありませんし、給料1ヶ月分飛ぶくらいの費用になることもありますから、多少時間が掛かっても、しっかりと判断をしておきたいものです。
この記事の内容を参考にされた方が、自分に合った良質な講座に出会えれば幸いです!