今回の記事では、中小企業診断士試験不合格が続く方の特徴、およびその改善策をご紹介いたします。
ちなみに、この記事の筆者は令和元年度試験の一発合格者ではありますが、特別な能力やスキルを持ち合わせているわけではありません。
そんな筆者が一発合格した要因は、試験攻略のツボを押さえていたという一点に尽きると考えています。
この記事は不合格が続いている方の特徴とその改善策をメインテーマとしていますが、これから試験勉強を始めようという方や初学者にとっても、学習の進め方に関するヒントが含まれた内容といえます。
試験攻略のツボをマスターし、サクッと診断士試験に合格しちゃいましょう!
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中小企業診断士合格者の多くは受験回数3回までに合格してます!
まず本題である「不合格が続く方の特徴と改善策」に入る前に、多くの合格者は受験回数何回くらいで合格しているのか触れておきましょう。
答えはタイトルにもある通り、3回以内の受験回数で合格しているというデータがあります。
実際、LEC東京リーガルマインドが行った調査では、以下のような数字が出ています。
合格までの学習期間
- 1年以内 27%
- 2年以内 21%
- 3年以内 21%
- 4年以内 13%
- 4年以上 15%
多くの合格者が受験回数3回以内で合格していますから、その間に結果が残せていないということは何らかの問題があると考えられます。
では次項からは、不合格が続く方に共通している特徴と改善策をお伝えしてきます。
不合格が続く方に共通している3つの特徴と改善策を解説!
ここからは、筆者が考える不合格を招く原因とその改善策についてご紹介していきます。
考えられる原因は以下の3点です。
- 学習範囲を広げすぎている
- 得意or苦手分野に注力しすぎている
- 自分の答案にこだわりを持ちすぎている
筆者自身は、この3つの問題が生じないように学習を進めました。
ご自身の学習状況を鑑みて、3つの問題が生じていないかを確認してみてください。
特に受験回数が4回以上となっている方は必見です!
では、原因とそれに対する対策を見ていきましょう。
問題①:学習範囲を広げすぎている
一つ目の問題は、学習範囲を広げすぎているということです。
診断士試験で学習すべき科目は7科目もある上、いずれの科目も範囲が広範です。
また、見たことも聞いたこともないようなワードを含んだ出題もあります。
頻出問題を確実にマスターした上で学習範囲を広げるのであれば結構ですが、7科目もあるためにどこかで不完全な部分が生じます。
初見問題の対策に集中しすぎることで、重視すべき頻出論点の知識が抜けてしまうという最悪な事態も招きかねません。
これは、受験期間が長引けば長引くほど生じやすい問題だと思いますので、ベテラン受験生は最も気をつけるべき問題といえます。
改善策①:新たな知識補充は不要!ひたすらに過去問をマスターしよう!
学習範囲を広げすぎている方の改善策は、ひたすらに過去問に注力するというものです。
そもそも試験問題を予測することなど不可能ですから、過去に出題された問題から試験の傾向を掴んで対応するのが王道となります。
初見問題や見たことも聞いたこともないワードが問題文中に現れたとしても慌てないでください。
周りの受験生もきっと初見ですので、実際に過去に出題されている過去問の理解を優先しましょう。
そして、初見の知識を追うことをやめ、過去門を愚直に繰り返して確実な知識として試験に臨んでください。
なお、当サイトでは過去問を無料で体験・ダウンロードできるサイトをまとめた記事もご用意しておりますので、ぜひご活用下さい。
中小企業診断士の過去問(試験問題)を無料で体験・ダウンロードできるサイトまとめ
問題②:得意or苦手分野に注力しすぎている
得意分野を伸ばすこと、苦手分野を克服すること、どちらも大切なことなのは間違いありませんが、診断士試験の学習を進める上では「ほどほどに」しておきましょう。
診断士試験の合格基準はあくまでも6割以上。1科目でも4割を下回ると足切りでジ・エンドです。
つまり、求められているのは「なんとなく、満遍なく、要領よく」ということだと思います。
主観的な得意科目、苦手科目に学習時間を配分しがちになることは防がなければなりません。
得意科目は問題を解くのも楽しいので、長時間学習も苦になりません。その結果、実力を伸ばすことは可能ですが、どんなに頑張っても点数の上限は100点です。
一方の苦手科目の克服ですが、足切りラインは4割。最低でも4割得点できれば足切りを回避できますので、他の科目で挽回し全体で6割を確保できたら合格となります。
確実に合格するためには、合格基準を意識したペース配分が大切になるのです。
改善策②:自分を客観視する!学習計画と進捗管理を見直そう!
合格基準を意識したペース配分で学習を進めるためには、学習計画とその進捗管理が重要となります。
診断士試験で重要な科目は、「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理」の3つです。
この主要3科目に重点的に学習時間を配分して1ヶ月間の学習計画を作成しましょう。
計画といっても、「○日 運営管理1.5時間、経済学0.5時間」といったシンプルなもので結構です。
計画を立てたらその進捗管理も重要ですので、計画と違ったら上から朱書きで修正していきましょう。
そして、月単位の進捗管理の結果を分析するのです。
- しっかりと主要3科目に時間を配分できたでしょうか?
- 主要3科目以外の科目で学習時間が偏った科目はありませんか?
得意科目、苦手科目がまだ把握できていないという方は、学習中の感情から判断可能です。
苦痛に感じていたら苦手科目、苦痛に感じなければ得意科目である可能性が非常に高いといえます。
なお、当サイト別記事で学習計画の立て方について深掘りしたものもご用意してますので、こちらも参考にしていただければと思います。
中小企業診断士の学習計画はこうやって立てよう!重要な5つのポイントを解説
問題③:自分の答案にこだわりを持ちすぎている
これは、2次記述式試験において生じる問題です。
2次記述式試験では、問題が生じた理由や改善策、これからの課題等々が問われますが、求められる以上のマシマシの回答を連発してしまうと確実に落ちます。
これは、自分の得意分野であればあるほど生じる現象だと思います。
筆者の知り合いに介護業界出身の診断士がいるのですが、2次試験で介護業界に関連のある出題がされたために、マシマシの回答をして心の中でガッツポーズを決めて試験終了の合図を聞いたそうです。
その方は、その科目だけが基準に達せずに落ちてしまいました(笑)
診断士試験は国家試験ですので、求められる以上のこだわりが盛り込まれた回答には点数が付かないということを覚えておきましょう。
改善策③:聞かれたことはストレートに答えよう!オウム返しがオススメ!
では、こだわりのないシンプルで点数が付く回答を作成するためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
筆者のオススメは、オウム返しでの回答です。
- 理由を聞かれたら、「理由は、~です。」
- 問題点を聞かれたら、「問題点は、~です。」
こういった文章構成を意識すると、余計なこだわりを回答に盛り込みづらくなるのです。
その結果、ちょっと物足りない答案に感じることもあるかもしれませんが、点数は付きます。
スペシャルな回答は求められていません。シンプルで本質を突いた回答を構成するためにもオウム返しはオススメです。
別記事で2次試験の勉強方法について書いている記事もありますので、こちらもぜひ参考にして下さい!
【中小企業診断士】2次試験の出題範囲や勉強法は?目安勉強時間まで詳しく解説!
まとめ
今回は、不合格が続く方の特徴とその改善策をご紹介いたしました。
合格するための本質的に重要な部分をご紹介したつもりですので、初学者の方も参考にして頂ける内容かと思います。
不合格が続いている方は、余計な何かをしすぎているように思います。
今回の記事中でも「範囲を広げすぎ」、「特定分野に注力しすぎ」、「こだわり持ちすぎ」を問題点としています。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。点数を稼ぐために必要なものをしっかりと見極め、それを磨いていればきっと合格します!
苦労して手にしたものの価値は非常に大きいですから、中小企業診断士という資格を絶対に手にしてくださいね!
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独学にも良い面はあるものの、どちらかというとデメリットの方が大きく、効率良く合格を目指すのにはあまり適していません。このあたりの理由は以下の記事でまとめております。
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