中小企業診断士試験の申し込み方法や期間・試験日・合格点等といった、試験を受けるにあたって抑えておきたいポイントをこちらの記事にまとめてみました。
この記事である程度の情報は網羅できていると思いますが、情報が変わっている箇所もあるかもしれません。
最終的に申し込みをされる際は必ず中小企業診断協会のホームページで詳細を確認した上で行って下さいね。
それでは、早速試験概要を見ていきましょう。
受験資格について
中小企業診断士試験において、学歴や国籍、性別、年齢などによる制限はありませんので、誰でも受験することが可能です。
ただし、2次試験については以下のような条件が必要になります。
- 2次筆記試験 → 1次試験合格者のみ
- 2次口述試験 → 2次筆記試験合格者のみ
試験科目と実施時間
1次試験
科目名 | 試験時間 |
経済学・経済政策 | 60分 |
財務・会計 | 60分 |
企業経営理論 | 90分 |
運営管理 | 90分 |
科目名 | 試験時間 |
経営法務 | 60分 |
経営情報システム | 60分 |
中小企業経営・中小企業政策 | 90分 |
2次試験
科目名 | 試験時間 |
事例I(組織・人事) | 80分 |
事例II(マーケティング・流通) | 80分 |
事例III(生産・技術) | 80分 |
事例IV(財務・会計) | 80分 |
内容 | 試験時間 |
筆記試験の事例をもとに、個人面接を行う | 約10分 |
【1次試験】試験案内の入手方法から申し込みまでの手順
①試験案内を入手する
中小企業診断士試験の試験案内を入手するには以下の2つの方法があります。
- 郵送で請求する
- 窓口で受け取る
地区 | 請求先 |
札幌 | 〒060-0004 北海道札幌市中央区北4条西6丁目1番地 毎日札幌会館4階 一般社団法人中小企業診断協会北海道 試験係 |
仙台 | 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町2-11-12-303 一般社団法人宮城県中小企業診断協会 試験係 |
東京 | 〒112-8799 小石川郵便局留 中小企業診断士試験係 ※日本郵便以外の宅配便等を利用された場合、受取人に配達されずに差出人に戻りますので、必ず日本郵便で郵送しましょう。 |
名古屋 | 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-22-8 大東海ビル8階 公益社団法人愛知県中小企業診断士協会 試験係 |
大阪 | 〒540-0029 大阪府大阪市中央区本町橋2-5 マイドームおおさか7階 一般社団法人大阪府中小企業診断協会 試験係 |
広島 | 〒730-0052 広島県広島市中区千田町3-7-47 広島県情報プラザ3階 一般社団法人広島県中小企業診断協会 試験係 |
福岡 | 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東2-9-25 アバンダント84-203 一般社団法人福岡県中小企業診断士協会 試験係 |
那覇 | 〒903-0801 沖縄県那覇市首里末吉町4-2-19 コーポ23 2階 一般社団法人沖縄県中小企業診断士協会 試験係 |
窓口で受け取る際には、指定の配布場所に出向きます。
各配布場所については上記郵送場所と同様のところがほとんどですが、東京のみ以下の2箇所が配布場所になりますので間違わないようご注意下さい。
地区 | 請求先 |
東京 |
|
なお、配布時期は例年4月下旬頃~5月下旬頃となっておりますので、くれぐれも配布期間を過ぎてしまわないようにご注意下さい。
②受験の申し込みをする
試験案内を入手したら、期間内に受験申し込みをしましょう。
例年、申込期間は5月下旬頃までとなっております。
申込書の記載方法については、試験案内に詳しく書かれていると思いますので、ここでは割愛させていただきます。
③受験料の払い込みをする
試験案内の中に入っている受験申込書(専用の払込用紙)に必要事項を記入し、郵便局から受験手数料を払い込みます。
郵便局備え付けの払込用紙では払い込みができませんので、必ず試験案内に同封されている専用用紙を使用しましょう。
また、試験案内自体は中小企業診断協会のホームページでも入手できますが、払い込み書はついていませんので、上記で解説した方法で試験案内を入手するようにして下さい。
1次試験の受験料は13,000円です。
④受験票・写真票が発行される
上記手続きまで完了すれば、7月初旬~中旬頃に受験票・写真票が指定住所に届きます。
必要事項の記入や写真の貼り付け等を行い、試験当日まで保管をしておきましょう。
受験票・写真票が届かない場合
【2次試験】試験案内の入手方法から申し込みまでの手順
①試験案内を入手する
その年度の1次試験合格者には、9月初旬頃に2次試験の試験案内が届きます。
過年度1次試験合格者についてはご自身で試験案内を入手する必要がありますので、1次試験の試験案内取得方法と同様に手続きをしましょう。(例年8月中旬~9月中旬頃までです)
試験案内請求先は、郵送請求、窓口請求共に1次試験と変わりません。
なお、筆記試験も合格した方については、口述試験の受験票が12月初旬頃に届きます。
受験の申し込みをする
試験案内を入手したら、期間内に受験申し込みをしましょう。
例年、筆記式試験の申込期間は8月中旬~9月中旬頃まで、口述式試験の申込期間は12月中旬頃までとなっております。
申込書の記載方法については、試験案内に詳しく書かれていると思いますので、ここでは割愛させていただきます。
受験料の払い込みをする
受験料の払い込みについても、前述した1次試験と同様の方法になります。
2次試験の受験料は17,200円になります。
受験票が発行される
こちらも1次試験同様です。
記入例に沿って必要事項を記載し、試験本番まで保管しておきましょう。
例年、筆記式試験分は10月初旬~中旬頃、口述式試験分は12月初旬~中旬の送付になります。
試験会場について
受験票が送付される際にご自身の試験会場が明記された資料も同封されています。
以下に令和2年度の試験会場一覧を載せておきますので、参考にして下さい。
(※各年度で試験会場が変わる場合もあります。)
地区 | 施設名・住所 |
札幌 | ロイトン札幌 北海道札幌市中央区北1条西11丁目 |
仙台 | TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口 宮城県仙台市青葉区花京院1-2-15ソララプラザ ハーネル仙台 宮城県仙台市青葉区本町2-12-7 仙台青葉学院短期大学 長町キャンパス 宮城県仙台市太白区長町4-3-55 仙台医療専門学校 中央校舎5号館 宮城県仙台市青葉区中央4丁目3-14 北杜学園 中央6号館 宮城県仙台市青葉区中央4丁目7-22 |
東京 | TOCビル展示会場 東京都品川区西五反田7丁目22-17 TKP新橋カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町1丁目3-1 幸ビルディング TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 東京都新宿区市谷八幡町8番地 TKP市ヶ谷ビル TOC有明コンベンションホール 東京都江東区有明3丁目5-7 フォーラムエイト(FORUM8) 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル ベルサール高田馬場 東京都新宿区大久保3-8-2 住友不動産新宿ガーデンタワーB2・1F ベルサール東京日本橋 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー TOC五反田メッセ 東京都品川区西五反田6丁目6-19 TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル5F 幕張メッセ 国際展示場 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1 |
名古屋 | 愛知県産業労働センター ウインクあいち 愛知県名古屋市中村区名駅4-4-38 ポートメッセなごや 第3展示館 (名古屋市国際展示場) 愛知県名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地 |
大阪 | 大阪経済大学 大隅キャンパス 大阪府大阪市東淀川区大隅2-2-8 大阪アカデミア 大阪府大阪市住之江区南港北1-3-5 天満研修センター 大阪府大阪市北区錦町2-21 大和大学 大阪府吹田市片山町2-5-1 みやこめっせ 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9番地1 神戸国際展示場(1号館・2号館) 兵庫県神戸市中央区港島中町6-11-1 |
広島 | 広島工業大学専門学校 広島県広島市西区福島町2-1-1 |
福岡 | 福岡工業大学 福岡県福岡市東区和白東3丁目30-1 |
沖縄 | 沖縄産業支援センター 沖縄県那覇市字小禄1831番地1 |
試験当日に持参するもの
試験当日に持参するもの
- 受験票・写真票
写真貼付欄に写真が貼付されていない場合は、受験はできませんのでご注意下さい。
- 筆記用具等
- 黒鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB程度)
- プラスチック製の消しゴム
- 鉛筆削り
- 時計(ただし、スマートウォッチなどのウェアラブル端末、時計以外の機能(通信、計算、撮影、辞書などの機能)を有するもの、秒針などの音のするもの、キッチンタイマー、大型のものなど)は、机上に置いたり身に着けたりすることも使用することもできません。)
- 写真が貼付されている本人確認書類
写真票に貼付された写真が不鮮明な場合などは、申込者本人の確認をされる場合がありますので、写真が貼付されている本人確認書類(運転免許証・社員証・学生証など)も持参して下さい。
注意事項・禁止事項
合格点・合格発表・合格証書の発行について
1次試験の合格基準点は総点数の60%以上と定められており、試験委員会が相当と認めた得点比率となれば合格と認定されます。
ただ、総点数の比率条件を満たしていた場合でも、1科目でも満点の40%未満の科目があればその時点で不合格となりますので注意しておきましょう。
なお、科目合格制度も設けられており、各科目満点の60%を基準とし、こちらも試験委員会が相当と認めた得点比率となれば合格と認定されます。
この「試験委員会が相当と認めた得点比率となれば」という部分においては、問題の難易度が例年よりも高く合格者数が著しく少なくなってしまいそうな場合は、特例として数%の間で比率を下げて合否の判定をしてくれるというものです。
では2次試験はというと、筆記試験は1次試験同様に総点数の60%以上、且つ1科目でも40%未満の科目がない事が条件になり、口述試験においては評定が60%以上であるものと定められています。
過去の合格率について気になる方は以下の記事もご覧下さい。 経営コンサルタントとしての技能を証明する国家資格である中小企業診断士は、世界的な権威である「MBA」と比肩されるほどの社会的ステータスのある資格です。 「日本版MBA」と言われると、なんだかめちゃくち ...
中小企業診断士の合格率を過去10年分まとめて分析してみました
また、各試験の合格発表は例年おおよそ以下の通りです。
試験名 | 合格発表日 |
1次試験 | 8月下旬~9月上旬 |
2次筆記試験 | 12月上旬 |
2次口述試験 | 12月下旬〜1月上旬 |
科目免除制度や科目合格制度について
中小企業診断士1次試験では、科目免除制度、科目合格制度が設けられています。
まず、科目免除制度の内容からみてみましょう。
科目免除制度の条件や内容
以下の1次試験科目において条件に該当する場合、科目免除制度が利用可能です。
経済学・経済政策 |
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財務・会計 |
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経営法務 |
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経営情報システム |
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それぞれ、資格保有等の証明書が必要となります。
詳しくは以下の中小企業診断協会HP記載の資料にてご確認下さい。
科目合格制度の内容
各科目満点の60%を基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率となれば科目合格と認定されます。
科目合格の有効期限は、翌年度と翌々年度の2年間持ち越すことができます。
つまり、3年間のうちに7科目を合格できれば2次試験に進むことが可能というわけです。
その際は、申込時に申請する必要がありますので忘れないようにして下さい。
なお、1次試験合格の有効期間は合格年度とその翌年度の2年間となっています。
合格年度とその翌年度の2年間に限り2次試験を受験できます。
まとめ
この記事では、中小企業診断士試験の申し込み方法や期間・試験日・合格点等などの試験概要について解説してきました。
冒頭でも申し上げた通り、最新の情報になるよう注意をしておりますが、中には情報が変わっている箇所もあるかもしれません。
最終的に申し込みをされる際には必ず中小企業診断協会のホームページで詳細を確認した上で行っていただくようお願い致します。