令和2年度中小企業診断士2次試験(筆記)を受験された皆さま、お疲れ様でした!
手ごたえはいかがでしたか?
2020年10月25日(日)に実施された令和2年度中小企業診断士2次試験について、各方面で模範解答が公開されております!
本記事では模範解答の内容や配点予想、そして各資格学校で公開されている解答速報、解答解説・講評の情報をまとめておきたいと思います!
ぜひ答え合わせの参考にしてください!
事例Ⅰの解答速報(模範解答)
第1問 設問1(配点20点)
経営ビジョンは、①A社を買収することにより企業グループ全体の事業拡大を図ること、②魅力的な老舗ブランドを活用して地域経済の活性化を図ること、③A社長を将来の企業グループの総帥として育成することである。
第1問 設問2(配点20点)
理由は、①酒造りは企業グループとして今まで経験したことのない事業であり、老舗の蔵元としての経営ノウハウを習得させるため、②杜氏やベテランの蔵人が持っている酒造りの技能・技術を継承させるためである。
第2問(配点20点)
考えられる手順は、①情報システム化の目的を明確化したこと、②複雑な事務作業や取引先との商売に関する知識や経験を共に働いて把握したこと、③知識や経験を引き継ぎ、整理し、仕事の流れを明確化したことである。
第3問(配点20点)
伸ばすことを求めた能力は、①自社製品の優位性等を取引先に訴求するプレゼンテーション能力、②今までの営業を見直し、新たな販路を開拓する能力、③新規事業で得た消費者ニーズを杜氏や蔵人に説明する能力である。
第4問(配点20点)
留意すべき点は、①経験のある優秀な人材を確保すること、②社員の能力を向上させるための教育・研修体制を整備すること、③透明・公平な評価基準を設けたうえで、社員の能力を見極め、適所に配置することである。
事例Ⅱの解答速報(模範解答)
第1問(配点20点)
S
ハーブの効率的な栽培方法を開発したこと、Z社との取引実績が安心材料となること。
W
Z社との取引に大きく依存していることにより、製品開発力と市場開拓力が高くないこと。
O
ハーブが島の顔として認知されていること、複数のメーカーから引き合いが来ること。
T
Z社製品の売れ行きが鈍ってきたことにより、製造中止で取引がなくなる可能性があること。
第2問(配点30点)
取引先構成の方向性は、Z社依存度を低下させ、複数の取引先を持つことである。具体的には、①男性・高齢者向け健康食品を扱う ヘルスケアメーカー、②大都市圏在住の女性層の家族向け食品を扱う食料品メーカーである。
第3問 設問1(配点30点)
安眠効果のあるハーブを原材料とした新製品を、新たな市場である一般消費者に投入する多角化戦略である。
第3問 設問2
施策は、掲示板を活用した双方向のコミュニケーションを図ることを助言する。具体的には、①ハーブ製品に関するニーズを収集して製品づくりを行うこと、②使用した製品の感想を聞き既存製品の改良を行うことである。
第4問(配点20点)
助言するプログラムは、①年に複数回収穫できる効率的な栽培方法の強みを活かし、ハーブの収穫を体験する、②ハーブ工場の見学を行う、③ハーブを使用した島の料理の試食を行うことで、B社とX島のファン化を図る。
事例Ⅲの解答速報(模範解答)
第1問(配点20点)
a
特殊加工と仕上げ品質の要求に応えられ、設計から製作、据付工事まで受注できること。
b
作業チームの技術力に差があり、生産計画の精度が低く、生産統制も十分でないこと。
第2問 設問1(配点40点)
a
問題点は、契約、図面作成、顧客承認までの製作前プロセスで顧客との打ち合わせに時間を要し、製作期間を十分に確保できないこと。
b
対応策は、3次元CADを導入し、造形物のイメージをしやすくすることで、その摺合わせ時間を短縮し、製作期間を確保する。
第2問 設問2
a
問題点は、基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化が確立していない中で、技術力に差があるチームを振り分けていること。
b
対応策は、①これらを標準化した上で生産計画を立案する、②生産進捗状況を適宜把握し、必要に応じて生産計画の見直しを行う。
第3問(配点20点)
IT活用は、①営業部と製造部の情報共有、②生産計画・生産統制に資するものを助言する。具体的には、①顧客との打ち合わせ内容などをリアルタイムで共有し、リードタイムの短縮化を図る、②生産進捗情報をリアルタイムで把握し、生産統制の効率化を図る。
第4問(配点20点)
C社は、①全社的な技術力強化、②作業場の確保により、事業の充実、拡大を行うことを助言する。具体的には、①どの作業チームでも製作を任せられるように技術力の強化を図る、②工場建屋の拡大により、作業スペースを確保し、大型製品の受注も可能とする。
事例Ⅳの解答速報(模範解答)
第1問 設問1(配点25点)
(a) | (b) | |
① | 売上高総利益率 | 26.39( % ) |
② | 自己資本比率 | 15.82( % ) |
有形固定資産回転率 | 5.30( 回 ) |
第1問 設問2
顧客からの評判が高く粗利益の利幅は良い。自己資本が過小で資本構造の安全性が低く、飲食店店舗等の有形固定資産の効率性が低い。
第2問 設問1(配点30点)
(a) | 損益分岐点売上高:X(X>70百万円) X-{70×65%+(X-70)×60%}-28=0 X=78.75百万円 |
(b) | 78.75百万円 |
第2問 設問2
(a) | (i) | 正味現在価値: (-5+30×0.926+30×0.857+30×0.794+30×0.735+59×0.681)×70% +{-5+(-10)×0.926+(-10)×0.857+23×0.794}×30% =92.8069百万円 → 92.81百万円 |
(ii) | 92.81百万円 |
(b) | (i) | 正味現在価値: (-30+12.5×0.926+25×0.857+25×0.794+25×0.735+52×0.681)×40% +(-30+7.5×0.926+15×0.857+15×0.794+15×0.735+42×0.681)×60% =55.457百万円 → 55.46百万円 |
(ii) | 55.46百万円 |
(c) | ① |
第3問 設問1(配点20点)
E社の時価純資産額と買収価格の差異を負ののれん発生益として特別利益に計上する。
第3問 設問2
E社の超過収益力がマイナスのため、買収後の事業に悪影響を及ぼす恐れがあること、追加借入による自己資本比率の悪化を助言する。
第4問 設問1(配点25点)
a
4.31%
b
2.55%
第4問 設問2
4.18%
第4問 設問3
a
単年度で見ると短期的には誤った判断となる。
b
別の指標も併用し長期的な観点で評価する。
各資格学校の解答速報・解答解説の公開目安
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各方面で公表される解答速報はあくまでもそれぞれの解答予想であり、完璧な模範解答は存在しませんので、複数のサイトを確認しておかれることをおすすめ致します。