この記事では、筆者自身の経験を交えつつ、中小企業診断士1次試験前日から当日における過ごし方、注意点をお伝えしようと思います。
筆者の経験上、試験前日から当日にかかるストレスってなかなかにヘビーです。
適度なストレスはパフォーマンスを向上させる作用を生むといわれますが、そのストレスも過度なものになればパフォーマンスを下降させる要因になるといわれています。
そもそも試験本番の環境下では、個人差はありますがストレスを感じること必至です。
また、当然のことながら、試験は多くの受験生と机を並べた大きな会場で実施されることになるため、普段の学習環境とは全く異なった世界に身を置くことになりますので、そんな環境面の変化からストレスを感じることもあるかと思います。
目の前の試験に集中できずに本来の実力を発揮できなかった、というような最悪の事態を避けるためにも、この記事で紹介するあれこれを参考(反面教師?)として頂き、試験本番でベストなパフォーマンスを発揮して頂きたいと思います。
【前日編】試験会場の下調べは必要?不要?
まず、試験前日までに駅や宿泊場所から試験会場までのルートを確認することは絶対に必要だと思います。
試験当日に道に迷って、ドキドキしながら会場入りするような事態は絶対に避けたいところです。
また、昼食や飲料を調達するためのコンビニの場所についても、複数の店舗を把握しておきたいところです。
「弁当が売り切れていた」「お目当ての飲料が売り切れていた」なんていう事態に直面しても、焦らずスマートに対処することができれば、試験中でも落ち着いた問題対応ができるかと思います。
筆者のケースですが、試験前日に会場周辺を散歩しました。
気分転換も兼ねられますし、会場周辺の地理の把握にも役立ちますので、この方法はおすすめです。
ただし、1次試験は真夏の暑い最中に開催されますので、下見を兼ねた散歩中に熱中症にならないように十分に気をつけてくださいね(笑)
あと、試験会場は大学等の教育機関が多いですので、大学周辺をグルグル周回していて不審者に間違われないようにもご注意ください(笑)
【当日編】女性の受験生が有利です!その理由とは?
中小企業診断士試験において、女性の受験生に圧倒的に有利なことがあります。
それは、試験会場でトイレをスムーズに利用できるということです。
試験会場に入ってみればわかると思うのですが、受験生の大多数は男性ですので、その結果、男性用トイレは非常に混雑します。
基本的にトイレの混雑を回避することは不可能ですから、これは男性受験生の皆さんは覚悟しておくべき問題だと思います。
試験科目の間には40分の休憩時間が設けられていますが、大多数の受験生はその休憩時間を活用して次の科目の最終チェックを行いたいと考えるでしょう。
そんな貴重な40分の内、10分間をトイレに並んで潰されるという状況は、なんとかして回避したいところです。
筆者も1次試験初日の午前中は律儀にトイレに並んで時間を浪費していましたが、最終チェックに用いる教材を立ち読みしながらトイレに並ぶ他の受験生がいることに気付き、それ以降トイレに並ぶときは、次の科目の最終チェックを行いながら並ぶようにしていました。
試験直前に分厚いテキストや問題集を読み返す受験生は少ないと思います。
最終チェック用のファイナルペーパーを作成、準備する受験生が大半ではないでしょうか。
そんな受験生はトイレの待ち時間を有効に活用するために、ファイナルペーパーの携行をお勧めいたします。
【当日編】真夏でも薄着は厳禁です!
中小企業診断士1次試験が実施されるのは、真夏の8月上旬であり気温30度を上回る地域が多いかと思います。
ここでお伝えしたいのは、外は真夏の暑さでも、会場によっては冷房がきつく、試験中に体調を崩す恐れがあるということです。
外で汗をかいたままの状態で冷房のきつい部屋に入ると、想像以上に身体が冷えます。
対策として、以下のようなものを持参しておくと良いかと思います。
このような冷房ガンガンの部屋が予想される中では、サンダルも厳禁といえますね。
余計なストレスにさらされないための体調管理は、2日間に亘って実施される1次試験において非常に重要なものとなります。
結果として、シャツを重ね着せずに済んだのならラッキーなことです。
年に1回きりの試験において、準備しすぎるということは無いと思いますので、荷物は増えますが冷房対策は万全に行った上で試験に臨みましょう。
【当日編】間食のすすめ
試験でベストなパフォーマンスを生むためには、頭がボーっとしていてはいけません。
食後に眠くなる経験は誰もがお持ちでしょうが、試験本番では絶対に回避したい状態です。
そのための対策として筆者が行ったことは、各休憩時間に小分けに食事を摂るという方法です。
具体的に言うと、筆者は以下のような感じで食事を摂りました。
こうすることで、まとまった食事の後に襲ってくる眠気を回避しつつ、空腹感による集中力の低下を防ぐことができました。
また、試験の休憩時間を食料の調達時間に充てることは避けたかったので、保冷バッグに1日分の食料を準備して会場入りしました。
衛生上の観点から、保冷剤の替わりに凍ったペットボトル飲料を準備し、保冷バッグに忍ばせました。
この凍らせたペットボトル飲料ですが、疲れが溜まった午後の試験に合わせたかのように溶けてくれます。
思考疲れでボーっとしてきたところにキンキンに冷えた飲み物があることで、気分をリフレッシュさせてくれる効果も得られましたので、凍ったペットボトル飲料は個人的にお勧めの一品です!
【当日&翌日編】終わったことは振り返らない!強靭な精神力があなたを合格に導きます!
最後にお伝えしたいのは、強靭な精神力の重要性です。
1次試験は2日間において7科目を執り行うことになります。
試験中には様々な感情の起伏が生じることと思いますが、強靭な精神力が必要である点を重々認識してください。
筆者のお恥ずかしい実例を公開しますと、第1日目の午前科目である財務・会計で完全に失敗したと実感しました。
足切りラインである40%を割ってしまったと感じたのです。
「あと5科目も残しているのに…。」
もともと財務・会計には自信を持っていたのですが、初見の問題が多いという印象を持ってズルズルと終えてしまったがために、試験直後の感想として「ヤバい!」という感触だけが残りました。
採点結果を見てみると60%を超えていましたが、試験中に結果を知ることはできません(泣)
足切りにあってしまうと、今年の2次試験の受験資格は得られませんので、残りの5科目に費やす時間、労力はすべて無駄なものになってしまいます。
本当に、もう帰ろうって考えながら、それでも目の前の試験科目に取り組み続けました。
今となっては笑い話ですが、第1日目の夜、やけくそになってビールを飲んでしまったことは内緒です(笑)
それで開き直ったようにも感じますが、本当に毎度毎度ため息をつきながら、1日目の午後と2日目の全日程を乗り越えました。
実際に学習を重ね、受験された方なら実感されていると思いますが、見たことのない問題が沢山出題されるのが中小企業診断士試験です。
経験上言えることは、「最後まであきらめるな!」ってことです。
試験中の自分の感覚なんて信用してはいけません(笑)
目の前の試験にベストを尽くして、何とか乗り切ってください!
記事のまとめと最後の最後にお伝えしたいこと
試験前日の準備としてあえて触れなかったことに前日の睡眠不足対策があります。
というのも、眠れないのは当たり前だと経験上感じているからです。
それは、真剣に試験に取り組んできた証ともいえます。
眠れなくて結構。ただしベッドに入って目を閉じたまま、悶々として明日を待ちましょう(笑)
目を閉じて横になっているだけでも、疲労回復効果は望めますよ。
そして、この記事で紹介した事前準備をしっかり行った上で、2日間の試験を最後までやり抜いてください。
これだけ勉強してきたんですから、最後までやり抜くことができたら、きっと合格しています。
試験当日の2日間、しっかりとやり抜いてくださいね!皆さんの合格を願っております!