この記事では、中小企業診断士取得後の副業に関するアレコレを、企業内診断士である筆者の実情、知り合いの企業内診断士の実情を交えつつご紹介していきたいと思います。
いきなりですが、中小企業診断士の資格は副業を行うにあたり非常に有用なツールになると考えられます。
試験勉強を通じて中小企業を取り巻く様々な状況、ひいては社会動向への感度が高まりますし、それが副業を生み出す源泉になります。
また、資格取得後には各種研究会等を通じて人脈が広がりますので、そこから副業の種が生まれることも。
厚生労働省が副業・兼業のモデル就業規則を発表する動きもあり、副業は将来的に広がっていくものと推測されますし、変化の激しい時代に一つの収入源に依存することはリスキーでもあります。
将来的に独立開業を目指すのであれば副業で予行演習することもできるでしょうし、自身の知識、感性、人脈等をフル活用した副業で、将来の可能性を広げていきたいものです。
前置きが長くなってしまいましたが、中小企業診断士の副業について詳しく見ていきましょう!
中小企業診断士の副業にはどんなものがある?得られる報酬ってどれくらい?
それでは、診断士が行っている標準的な副業の形態をみていきましょう。
ここではごく一般的なモデルケースである以下の5つをご紹介したいと思います。
- 受験予備校関連の仕事
- 独立診断士の補助業務
- 補助金の申請業務
- 書籍、ネット記事の執筆
- ブログ・サイト運営
これ以外にも様々な副業の形態があるかと思いますし、自身の強みを発揮できる働き方であれば、より高額な報酬も期待できることでしょう。
では、1つずつ詳しく解説していきますね。
受験予備校関連の仕事
報酬額 | 一般的なアルバイトより少し高い程度。あまり期待できない | |
難易度 | キャリア不要のため仕事が安定するまではおすすめ | |
副業しやすさ | 休日の授業なら平日の仕事に影響しない | |
受注しやすさ | 多くのスクールで募集を行なっており職を探しやすい |
まずは、予備校での受験生支援を副業にするパターンです。
主に以下のような仕事内容があります。
- 講師として講義を行う
- 2次記述式試験の採点
- 予想問題作成
などなど。
知人で実際に講師をされていた方がいますが、受験生の頃以上に勉強をして講師を務めていたとか(笑)
学術的な知識を深めるという意味では宜しいかもしれません。
もう少しライトな仕事としては、教材の校正や模擬試験の採点などもあり、また、試験合格年次が新しい方が重宝される傾向にあります。
診断士受験生にはビジネスパーソンの方が多いため、講師業を行う場合でも祝祭日や平日の夜に副業することが可能です。
気になる報酬としては講師業では1コマ数万円、それ以外の業務では時給2千円あたりが相場となっていますので、そこまで大きく稼ぐというのは厳しいと思います。
ただ、この手の副業は各資格スクールで頻繁に募集が出てますので、仕事の探しやすさという点では副業の取っ掛かりとしてはいいのではないでしょうか。
独立診断士の補助業務
報酬額 | 一般的なアルバイトより少し高い程度が相場 | |
難易度 | 書類作成等のスキルがある程度必要 | |
副業しやすさ | 休日にお手伝いするかたちなら取り組みやすい | |
受注しやすさ | ある程度の人脈は必要 |
こちらは、人脈を広げることで得られる副業のパターンですね。
研究会等で知り合った独立診断士先生の補助業務を行うことで報酬を得るという方法で、これには様々な形態があるかと思います。
市場調査のための街頭アンケートのお手伝いという話は聞いたことがありますし、あとは資料作成の補助といったところでしょうか。
報酬としてはそこまで高額なものはないですが、独立診断士の現場業務を体験できる点に価値があると思いますし、お手伝いする独立診断士先生との関係性を強化することにも繋がります。
将来の独立開業を見据えた方に向いた副業形態であり、実務従事ポイントの獲得も可能。
実は、筆者もこの副業を得られるように現在模索中です。
補助金の申請業務
報酬額 | 補助金の1割〜2割が相場で比較的稼ぎやすい | |
難易度 | 書類作成等のスキルが必要 | |
副業しやすさ | 時間・場所を選ばず対応できるので副業向き | |
受注しやすさ | 信用力や実績がある程度必要なのでハードル高め |
こちらは、自身で顧客を獲得した上で、その企業が活用可能な補助金申請をお手伝いするというお仕事になります。
独立診断士の業務内容であるように思われますが、副業として行うことも可能です。
補助金を受給するための要件・基準をクリアするためのアドバイスをしたり、補助金申請時に必要な事業計画書の作成を行うといった業務内容になります。
顧客開拓という点に難しさを感じますが、人脈やインターネットを有効に活用することでチャンスを獲得することが可能。
こちらの報酬相場は獲得した補助金の10~20%となっており、案件によっては高額な報酬が期待できます。
また、そこから信頼関係を構築することで経営診断といった新たな案件の獲得にも繋がるお仕事かと思います。
書籍、ネット記事の執筆
報酬額 | あまり期待できない | |
難易度 | 案件にもよるが比較的すぐ始められる | |
副業しやすさ | 休日やスキマ時間にできるので副業向き | |
受注しやすさ | ネット記事執筆は比較的簡単に見つかるが書籍は少々難しい |
人脈やインターネットを活用することで、この種のお仕事を獲得することが可能です。
書籍の執筆はネット記事と比較すると難易度が上がるように感じますが、診断士が集う研究会で書籍を刊行するケースもありますし、業界紙の執筆のチャンスを得ることもあろうかと思います。
ネット記事の執筆についてはインターネット上で見つけることが可能で、相場としては文字単価0.5円~2円くらいでしょうか。
報酬はそこまで期待できませんが、比較的簡単に案件を獲得できる副業です。
書籍化はお話がないことにはなかなか厳しいですが、報酬はある程度期待できるでしょう。
筆者もこの種の副業を実際に行っておりますが、以下の2点において非常に優れていると思います。
- 自身のペースで仕事を進められるため、本業への影響が及ばない
- 2次試験の学習を通じて培った文章の構成力を維持できる
この副業では診断士の実務従事ポイントは得られませんが、広くスキルアップの一環として捉えることで、会社側からも容認される状況が作れています。
ブログ・サイト運営
報酬額 | ハマればでかいが報酬化の道のりは険しい | |
難易度 | ブログ運営の知識等は多少必要 | |
副業しやすさ | 極端に言えばスマホさえあればできるので副業向き | |
受注しやすさ | - | 自分で頑張るのみ! |
ブログ・サイト運営はハマればめちゃくちゃ大きい金額を稼ぐことも可能ですが、大体ハマりません(笑)
稼いでる人は月に100万円以上とか稼ぐようなので夢はありますよね。
ただ、やり方を間違えるといくら頑張っても報酬0円とかもあり得る世界ですし、お金が入ってくるまで最低でも半年くらいの時間を要することが多いです。
上記でご紹介したネット記事の執筆である程度経験を積んでから始めるのがおすすめのルートではないでしょうか。
こちらの副業は人脈なども特段必要ありませんし、最悪スマホさえあればできてしまうので、始めやすさという点においては優秀ですね。
5つの副業を項目ごとに比較してみた
上記で各副業ごとにその内容などを解説してきましたが、お次は項目ごとに横比較してみましょう。
比較するのは以下の4項目です。
- 報酬額
- 難易度
- 副業しやすさ
- 受注しやすさ
では順番に見ていきましょう。
報酬額の比較
評価 | 副業名 | 補助金の申請業務 |
独立診断士の補助業務 | |
受験予備校関連の仕事 | |
書籍、ネット記事の執筆 | |
ブログ・サイト運営 |
まず、一番報酬が期待できるのは補助金の申請業務ですね。
補助金の10〜20%が相場となっており、仮に1,000万円の補助金であれば100〜200万円の報酬を得ることが可能です。
お次は独立診断士の補助業務。
こちらは一般的なアルバイトより少し高い程度が相場となっており、副業としてはなかなか割の良い報酬を得ることが期待できます。
受験予備校関連の仕事、書籍、ネット記事の執筆あたりは報酬目的でするにはあまりおすすめしません。一般的なアルバイトと同等程度、もしくは少々高いくらいが相場です。
残ったブログ・サイト運営はハマれば補助金の申請業務並の報酬を期待できるので夢はあります。
ただ、そこまで簡単に稼げるほど甘くないですし、実際に報酬が発生するまで早くても半年くらいはかかりますので、即効性はありません。
難易度の比較
評価 | 副業名 | 書籍、ネット記事の執筆 |
受験予備校関連の仕事 | |
独立診断士の補助業務 | |
ブログ・サイト運営 | |
補助金の申請業務 |
難易度で一番易しい副業は書籍、ネット記事の執筆ですね。
書籍はさすがに難易度高いですが、ネット記事の執筆はご自身が得意な分野の記事作成案件があればすぐに取り掛かれます。
受験予備校関連の仕事も中小企業診断士としてのキャリアは必要なく、中小企業診断士として初めて副業をするという方にもおすすめ。
残りの3つはそれぞれある程度のスキルや経験が必要になってきますが、特に補助金の申請業務については最初のうちはかなり難易度が高いので、実戦経験を積んでからの方が得策だと思います。
副業しやすさの比較
評価 | 副業名 | ブログ・サイト運営 |
書籍、ネット記事の執筆 | |
補助金の申請業務 |
|
独立診断士の補助業務 | |
受験予備校関連の仕事 |
副業しやすさはスキマ時間や平日にも取り組めるブログ・サイト運営、書籍、ネット記事の執筆が優秀。
補助金の申請業務も平日に取り組めますが、ある程度固まった時間を取る必要があります。
残りの2つの副業は基本的に土日に行うことが多いと思いますし融通も利かせにくいので、副業しやすさという点では少々落ちる印象です。
受注しやすさの比較
評価 | 副業名 | 受験予備校関連の仕事 |
書籍、ネット記事の執筆 | |
独立診断士の補助業務 |
|
補助金の申請業務 | |
- | ブログ・サイト運営 |
受注しやすさは受験予備校関連の仕事がひとつ抜けている印象です。
受験予備校関連の仕事は多くのスクールで募集が行われており職を探しやすい傾向にあります。
ネット記事の執筆も、クラウドソーシングサイトなどで確認すれば比較的簡単に見つかるのではないでしょうか。
逆に補助金の申請業務は受注に至るまでに信用力や実績をある程度積んでおく必要がありますし、簡単に案件を取れるわけでもないのでハードルはかなり高め。
ブログ・サイト運営については受注どうのこうのというよりも自分がやるかやらないかだけの話です(笑)
中小企業診断士の副業の探し方
では、上記でご紹介したような副業はどこで探せばいいのでしょうか。
ここでは以下の3つの方法をご紹介します。
中小企業診断士の副業の探し方
- 先輩診断士などからの斡旋
- クラウドソーシングサービスに登録
- HPやブログを立ち上げて依頼を受ける
すぐに仕事が欲しいならクラウドソーシングサービスに登録するのが一番早いですね。
逆に、将来のことも考えてじっくり腰を据えて案件を獲得していきたい方は残りの2つの方法がおすすめです。
では、それぞれの特徴をさらっと見てみましょう。
先輩診断士などからの斡旋
まず、先輩診断士などから仕事を斡旋してもらうパターン。
中小企業診断士は横のつながりが強く、業界内で仕事を回し合うケースが結構多いです。
普通は同業なら仕事の取り合いになるんですが、診断士一人で請け負える仕事量には限度がありますし、それなら仕事を他の診断士に回そうという風習があります。
先輩診断士から斡旋してもらえるケースもあれば、同期の診断士や後輩の診断士から相談を受けるケースもあるでしょう。
いずれにしても、中小企業診断士は人脈が非常に大事になってきますので、交流会や勉強会には積極的に参加していくことをおすすめします。
クラウドソーシングサービスに登録
クラウドソーシングサービスに登録して仕事を探すのもひとつの方法として挙げられます。
これは主にネット記事作成などの副業が当てはまりますね。
クラウドソーシングサービスとして有名なのは以下の2つです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
ともに案件数は非常に豊富ですし、システムもキッチリしてるので「仕事をしたのにお金を払ってもらえない!」ということもありません。
システム手数料として報酬の約20%が引かれてしまうのが難点ですが、仕事の見つけやすさという点においてはかなり優秀だと思います。検索をかけるだけですからね。
ちなみに筆者は、クラウドワークスに登録して案件を獲得しています。
登録は無料でカンタンにできますので、興味のある方はぜひ登録して案件を確認してみて下さい。
HPやブログを立ち上げて依頼を受ける
個人でホームページやブログを立ち上げて、そこで依頼を募集するという手もあります。
おすすめの副業としてサイト・ブログ運営を挙げましたが、あくまでもそれは広告収入目的の話であり、今回は依頼を受けることをベースに作成するという意味ですので、少々意味合いが違う点はお気を付けください。
で、もちろんホームページやブログを立ち上げてもすぐに仕事の依頼が来るわけではなく、記事を書いたりしつつ、ユーザーが自身のページに訪問してくれるように工夫しなければなりません。
他の診断士のホームページなどを参考にしつつ、魅力的なページ作りを心がけましょう。
【3つのスキルを上げよ!】中小企業診断士として副業で稼ぐために必要なこと
上記で挙げたような副業で稼ぐためには、大まかに以下に3つのスキルを上げる必要があると筆者は考えております。
- コミュニケーション能力を上げる
- 書類・資料作成能力を上げる
- 自分の商品力を上げる
こちらも順番に解説していきますね。
コミュニケーション能力を上げる
まず、どんな副業に取り組むにしてもコミュニケーション能力というのは非常に大事です。
いくら能力のある人でも、全然コミュニケーションを取ってくれないとなると、継続して仕事を依頼しようとは思わないですよね。
中小企業診断士の副業は先輩診断士からの斡旋などもよくあるパターンですので、良い人脈を作るという意味でも大切になってきます。
コミュニケーションは大きく話す力と聴く力が必要になってきます。
話す力は、特に以下の3点が大事になってきますので、ご自身がしっかりできているか今一度確認してみましょう。
話す力で重要な3つのポイント
- 相手の目線(レベル)に合わせた用語を使っているか?
- 声のトーンやスピードを相手に合わせられているか?
- 相手に伝わるように順序立てて話せているか?
聴く力についても重要な点を3つ挙げてみました。
聴く力で重要な3つのポイント
- 相手の話にしっかりと耳を傾けられているか?
- 聴くときの姿勢は整っているか?
- 適切な相づちはうてているか?
私自身もなかなか出来てない部分があるので反省しつつこの記事を書いておりますが(笑)コミュニケーションは仕事において本当に大事ですので、できることからひとつずつでも良いので意識していくようにしましょう。
書類・資料作成能力を上げる
書類や資料を正確かつスピーディに作成できる能力を上げるのも大事です。
独立診断士の補助業務にあたる場合は、依頼された資料などを迅速、丁寧に作成できれば評価アップにつながりますし、そこから新たな仕事を任せてもらえるようにもなってくるでしょう。
また、大きな報酬を得ようと思うとやはり補助金の申請業務に取り組んでおきたいところですので、そういった申請書類の書き方にもある程度慣れていかないといけません。
書類・資料作成能力を上げるについては単純ですが「数をこなす」というのが一番でしょうね。
頭であれこれ考えるよりも、実際に自分で手を動かしながら試行錯誤していく方が効率が良いです。
そうして行動していく中で、自分にマッチした資料作成方法や手順なども見えてくると思いますので、まずは数をこなすことを意識していただければと思います。
自分の商品力を上げる
まぁこれは上記2つの能力も含んでのことになりますが、自分の商品力を上げるというのも副業で稼ぐ上で大切ですね。
自分に何の能力もなければ副業で稼ぐというのはかなり難しいですから。
筆者が考えるに、自分の商品力は以下の公式で現わせるのではないかと考えております。
自分の商品力 = 才能 × 技術 × 知識
これら3つの要素のどれかが飛び抜けていても、どれかが0なら自分の商品力はなくなってしまうという考えです。
独立診断士の補助業務で例えるなら、才能というのは中小企業診断士試験に合格しているくらいですから、ないわけではないでしょう。
技術は色々な補助業務に取り組むことによって上げていき、知識も日々読書をしたり自己研鑽したりする中で向上させていく。
こうすることで、自分の商品力がどんどん向上していき、大きな仕事も任せてもらいやすくなってきます。
「自分の商品力を上げる」についてはちょっとふんわりした説明になってしまいましたが、ある程度ニュアンスが伝わっていればと思います。
【実際にあった話】とある企業内診断士のケース
これは、筆者の実務補習を担当してくださった診断士先生のケースなのですが、企業にお勤めの頃に診断士資格を活用した副業を通じて、最大で500万円以上の収入を得ていたとのことです。
その方は予備校講師も務められていましたし、英語に堪能で海外の経済事情にも精通、書籍の出版もされているという、なんともスーパーなお方です(笑)
中小企業診断士プラスアルファの強みを有していたことが、高額の副業収入を生み出すことに繋がっていたと考えられます。
また、外資系企業に勤めていた時期であったため、自分に求められる職務がしっかりと遂行されていれば、副業に時間を割くことにも寛容な職場環境であったことも、副業にリソースを割けた要因だったのでしょう。
ただし、その時期は睡眠時間を削りまくっていたとのことで、肉体的にも精神的にも相当消耗したらしく、長くは続けられなかったと仰っていました。
中小企業診断士の副業にはこんなケースも存在します、というお話でした。
でも、筆者が知らないだけで、もっと凄い事例がゴロゴロ転がっているのかもしれませんね(笑)
企業内診断士が副業する際の2つの注意点
企業内診断士が副業を行う際の注意点も見ておきましょう。
ここでは以下の2点について解説しております。
- 本業の会社が副業可能か事前に確認
- 税金の管理が必要
どちらも副業をする上でとても大事なことですので、副業を検討中の方はぜひご覧ください。
本業の会社が副業可能か事前に確認
副業が容認されつつある昨今ではありますが、まだまだ副業・兼業を禁止している企業が多いのも事実です。
企業内診断士の方は自身が所属する企業で副業が認められているかをきちんと確認してください。
もし、就業規則で副業が認められていなくても、特例が認められないかを人事部門に確認することをおすすめいたします。
実は、筆者が勤務する企業でも副業は原則禁止です。
しかし、診断士資格を更新するためには実務従事要件が求められますので、資格を維持・更新するためという理由で診断士資格を活用した副業を広く認めてもらうことに成功致しました。
本業に活用する知識補充やスキルアップが目的であれば、副業が認められるケースも多いかと思います。
企業側にもメリットがあるという点をしっかりと説明し、後々のトラブルを起こさないように環境を構築することが大切です。
税金の管理が必要
副業をするということは所得が増えるということ。
それに伴い、納税額も増えてきます。
本業の方の税金の計算は会社が算出して給与から天引きしてくれますが、副業の分は別。
自分でしっかり確定申告をしないと、申告漏れになってしまいます。
確定申告は基本的に利益が出ればしなければいけません。
年間20万円以下であれば申告は不要という文言をよく見かけるかと思いますが、それは所得税に限っての特例措置です。
住民税はそのような措置はありませんので、しっかり確定申告を行いましょう。
中小企業診断士の副業についてのまとめ
本記事では、診断士の副業に関するアレコレについて実例を交えながらご紹介致しました。
診断士を取得したからといって、何かが劇的に変化するということはあり得ません。
しかし、何かしらのアクションを起こすことで様々な可能性が広がりますし、「企業勤務の身だから」という理由だけでアクションを封じ込めてしまうのは非常にもったいないことだと思います。
診断士を取得する過程で様々な知識や文章の構成力といったものが培われており、それらは大多数の方が持ち合わせていない能力だと思います。
本業以外でもその能力を発揮することで、広く社会に貢献できるかもしれませんし、自分でもびっくりするような副収入を得られるかもしれません。
さらには、将来の可能性を広げることに繋がっていくかもしれません。
副業が可能な環境を整えられる方は、前向きに取り組まれてみてはいかがでしょうか。
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