インターネットで中小企業診断士について調べていると、「中小企業診断士×食えない」というワードの組み合わせに出くわすことが多々あります。
筆者自身も中小企業診断士の資格を取得する以前はネット上の情報をそのまま受け止めるしかなく、この資格で食べていくことは難しいものと信じこんでいました。
しかし、資格取得後に知り合った実務補習の先生方や、独立されている診断士の方々をみていると、診断士が食えない資格というイメージは間違いであることに気付かされます。
今回の記事では、中小企業診断士である筆者からみたリアルな中小企業診断士の姿をご紹介しつつ、一般的に中小企業診断士が食えないと言われる理由の考察、現実には十分に食える資格である理由などをご紹介していきたいと思います。
中小企業診断士のリアルをニュートラルな気持ちでご覧いただければと思います。
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【なぜ?】中小企業診断士が食えない資格と言われる理由を考察してみた!
そもそも、中小企業診断士が「食えない資格」と言われるのはなぜなのでしょうか。
筆者が思うに、理由は以下の2つです。
- 診断士には独占業務が認められていないから
- 街で中小企業診断士事務所を見かけないから
順番に解説していきますね。
理由1:診断士には独占業務が認められていないから
中小企業診断士は士業資格の一員とされます。
他の士業資格といば、以下ような有名資格の名前が挙がります。
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
- 司法書士
- 社会保険労務士
などなど。これら中小企業診断士以外の士業資格には、全て独占業務というものが認められています。
独占業務とは、その資格保有者にしか許されていない仕事のことをいい、資格を持っていない人が独占業務を行うと罰せられることになります。
この士業にとって聖域ともいえる独占業務ですが、中小企業診断士には存在しません。
このことから、中小企業診断士が食えない資格という不名誉な評価が与えられているように思います。
理由2:街で中小企業診断士事務所を見かけないから
皆さんの生活圏内で診断士事務所の看板を見かけたことはありますか?おそらく、多くの方は見かけたことがないはずです。
当然、看板を掲げて大規模な事務所を構える診断士もいるかとは思いますが、街でめったに見かけないということも、「診断士=食えない」という噂の信ぴょう性を高めているように思います。
看板を掲げた事務所を見たことがなければ、職業として成立していないように思われるのも当然です。
でも、これには真っ当な理由があるのです。その理由については、後ほどご紹介していきましょう。
診断士は食えないというのは大きな間違い!?
以上2点が、「診断士=食えない」と言われる理由であると考えていますが、いかがでしょう?
でも、この2つの理由については大きな間違いがあると思っています。
筆者自身も、試験合格後にリアルな診断士の姿を見ていく中で気づいたことです。
今では、診断士は食える資格であると認識を改めるようになりました。
次項からは、診断士が普通に食える資格であること、またその理由についてご説明していきますので、「診断士=食える資格」説に半信半疑な方はこの先も読み進めてください。
診断士が食える理由①:診断士の世界はブルーオーシャン!
筆者の知り合いの独立診断士いわく、「診断士業界は競合の少ないブルーオーシャン。逆に、他の士業は競合だらけの血で血を洗うレッドオーシャンな世界だ」とのことです。
独占業務があったとしても、競合が多く競争が激しければ、その世界で生き残っていくことは難しくなってしまいます。
逆に、独占業務が無かったとしても、何らかの仕事を確保できる環境が整っており、かつ業界内における競争相手が少ないとしたらどうでしょうか。まさに天国ですよね。
その知り合いの診断士いわく、診断士業界は競合が少なく、というよりも人材が不足している業界であり、その気になれば結構なボリュームの仕事が確保できるというのです。
もし、この話が本当であれば、独占業務が存在しないという理由だけで「診断士=食えない資格」というレッテルを貼るのは間違いであることになります。
ちなみに筆者の知り合いの独立系診断士は、その言葉のとおりにブルーオーシャンな世界で忙しそうに仕事をしています。
診断士が食える理由②:意外と多い公的業務
中小企業診断士は国家資格者であるが故に、公的業務という仕事が用意されています。
この公的業務はネーミングからある程度察することができると思いますが、公的機関が発注する仕事のことで、代表的な業務内容としては以下のようなものが挙げられます。
- 市区町村や商工会議所が主催する経営相談コーナーの相談員
- 企業を訪問してコンサルティングを行う専門家派遣
- 起業や経営について講演を行うセミナー講師
これらの仕事は、中小企業診断士であるが故に受注できる仕事ですので、実質的な診断士の独占業務ともいえます。
そして地域差や経済動向といった事情に左右されはしますが、この公的業務はそれなりの件数が存在します。
そんな状況下で競争相手が少ないということは・・・。診断士が食えない資格というイメージが揺らいできたのではないでしょうか?
診断士が食える理由③:中小企業診断士=ノマドワーカー!?
中小企業診断士という職業で十分に食べていけるのであれば、なぜ街中で「中小企業診断士事務所」を見かけることがないのでしょうか。また、彼らはどこで仕事をしているのでしょう?
筆者の知る独立診断士は、自宅を拠点に一人で仕事をしている方ばかりです。
なぜ一人で仕事をしている人が多いかと言うと、診断士の仕事内容に原因があるといえます。
診断士の仕事をごくシンプルに言うと、問題の解決策を提示してあげることですので、事務的なルーティン作業ではなく、きわめて属人的な仕事内容といえます。
つまり、人に任せることができない仕事内容であることから、一人で仕事をしている人が多いのです。
また、特別な設備を必要とする仕事ではなく、商売するために必要なツールは頭の中にある知識となります。
ノートパソコンと携帯電話とインターネット環境さえ整っていれば、なんとなく仕事を遂行できる環境が整うのです。
そんなわけで、事務所をかまえる必要性も低いために、自宅やコワーキングスペースなどで仕事をする人が多いように思います。
ノマドな働き方がしっくりくるからこそ、街中で中小企業診断士事務所を見かけることがないのです。
中小企業診断士ってなくなる?廃止されるって本当?【デマです】
本題は以上で終了ですが、最近巷で以下のような噂がささやかれているようです。
- 中小企業診断士はなくなる!
- 中小企業診断士は廃止される!
- 中小企業診断士はAIに代替される!
何を根拠にこんな噂が拡散したのか分かりませんが、これは全くのデマです。
国家資格でもある資格が廃止されるなんてよっぽどの事だと思いますし、それならもっと前々から大々的にアナウンスするでしょう。
だって、実際に今中小企業診断士として働いている人の働き口がなくなっちゃうわけですからね。国としても大問題ですよ。
AIに代替されるというのもかなり確率は低いです。
オックスフォード大学と野村総研の共同研究により、AIによる代替可能性の高い職業が以下のように公表されています。(士業だけ抜粋)
資格名 | AIによる 代替可能性 |
主な業務内容 |
行政書士 | 93.1% | 官公署提出書類の作成代行 |
税理士 | 92.5% | 税務書類の作成代行 |
弁理士 | 92.1% | 特許の出願・登録手続き |
公認会計士 | 85.9% | 財務監査・証明 |
公認会計士 | 85.9% | 財務監査・照明 |
社会保険労務士 | 79.7% | 労働・社会保険関係書類の作成代行 |
司法書士 | 78.0% | 登記や供託に関する手続き代行 |
弁護士 | 1.4% | 訴訟代理等の法律事務 |
中小企業診断士 | 0.2% | 中小企業の経営コンサルティング |
なんと弁護士よりも中小企業診断士の方がAIに代替されにくいという結果です。
というわけで、これから中小企業診断士を目指そうとされている方は、上記のようなデマに流されずに資格取得に全力投球していただければと思います!
まとめ&診断士を目指す方にお得な情報!
今回は、インターネット上の永遠の命題(笑)ともいえる、「中小企業診断士=食えない資格」問題を取り上げてみました。
リアルな診断士事情を知る今となっては、笑ってスルーできる噂話といえますが、情報が不足していた受験生時代を振り返ると、苦労しながらチャレンジしている資格が「役に立たない、食えない」と言われていることに不安を抱えていたのも事実です。
でも、この記事で紹介したとおり、普通に食えているのが診断士の実情です。
「診断士の資格を取得しても意味が無い」などというのは、、診断士の資格を持っていない誰かが言った嘘であると思っています。
診断士を目指している方は自信を持ってチャレンジし、合格し、食える診断士となることを願っています!
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